民泊施設 準備の際のポイント
民泊施設準備の際、ポイントと思われることを纏めてみる。
(1)ターゲット層を決め、それにあったリォームを行う
自身の民泊施設の場所、近隣の宿泊施設の調査などから、自身の施設を利用してくれるターゲット層を決める。そしてターゲット層にあったリフォームを行う。例えば、ファミリー向けの間取りにするか、若者などのグループ向けのものにするか、個人や夫婦などの少人数利用向けの間取りにするか。
これはとても重要で、「民泊を利用して行きたいところ」の記事にあるように、利用者(同行者)は、①子供などの家族とともに複数家族で。②1家族で。③友達グループで。④夫婦で。⑤ひとりで。といったように大きく5パターン程度にわかれる。
リフォームに際しては、消防法令上の決まり、防災設備の設置なども考慮して行う。
無駄なコストがかからないようにするためには、リフォーム用の図面を管轄の消防署に持参して、消防法の観点から間取り、また必要な消防設備なども含めて、アドバイスをもらっておくとよい。
※「消防法例適合通知書」の交付申請も忘れないように。
(2)内装、家具類、調度品などを決め、準備する
ターゲットとした顧客に合わせ、決めていく。例えば、ファミリーで子供などの宿泊者が多いと想定される場合は、壊れ物などは置かないようにする。また、外国人の利用者などは、日本旅行の記念として、内装品などを持っていかれてしまうケースもあると聞く。
空調、洗濯機、冷蔵庫、テレビなどの電化製品の準備。タオルやリネン類、食器類などの準備。
ガス、電気、水道、給湯設備などの稼働状況の確認、不具合があれば修理する。
(3)玄関鍵の交換、動作確認
玄関鍵の電子ロック(スマートキー)などへの交換、窓などの鍵の状態も確認し、不具合があれば、修理交換する。
(4)WiHi設備、管理用端末の設置など
WiHi設備や、管理用端末やタブレットを導入する際には、準備する。
(5)ハウスルールを決め、ルール集を作成
土足禁止、ゴミや喫煙禁煙、火気の使用、騒音注意などについては、玄関、台所、各部屋などにも貼り、注意を促し、厳守させるようにする。
緊急の場合の連絡先も忘れずに記載する。
外国人向けに英語などでの同様の準備と表記。
(6)便利な補足情報も、情報提供
最寄りの交通機関の時刻表などと同様に、サービス情報として、例えば。
・レンタカーを借りるとき。
・食事、食品などを取り寄せたいとき。
・タイムリーな観光情報e.t.c.
(7)情報発信の準備
ホームページの作成など施設の情報発信の準備。
写真類とともに、間取り図なども載せておく。
※当然の事ながら、営業は都道府県への「申請」「受理」を受けてから行う。